世間はあまちゃんブームなので北三陸・岩手県久慈市に行くのが流行っている。それは間違いないが、あまちゃんファンでもないので今回は観光ルートにならなかった。
旅行四日目、昨日は日没過ぎだったので国道沿いでも周りを見渡せるほどの明るさはなかった。
被災地を周るのであれば、日中でないと何も見られないに等しいようだな。
大船渡市をドライブ中。梅雨明けと同時にドライブ中の日差しも強くなってきた。
木造建築の建物は被災で流され、基礎と鉄骨だけが残る光景は、これからどうやって復興していくのかまだ決まっていないことを意味しているのだろうと思った。
昨日の話で「碁石海岸の近くを通るなら寄ってみるといいよー」とアドバイスされたので碁石浜へ…のつもりが、通り過ぎて碁石岬まで来てしまっていた。
国道6号、45号を通過中。よく『過去の津波浸水区間』の標識を目にするようになっていた。
津波が発生した際にはここから通行規制が入りますよ、という認識を促すものであるようだ。→国道6号・45号 - 津波情報板・津波情報標識新設のお知らせ
5階建てのマンションの4階までが津波でやられていた。
サービスステーションの看板のあの高さまで津波が…と思うとぞっとする。
復元された、奇跡の一本松を国道沿いから眺めてみた。
被災前は松の木が海岸沿いに沿って植えられていたんだなと…。
気仙沼鹿折復幸マルシェで小休止。公式サイトの写真【震災発生2週間後の現気仙沼鹿折復幸マルシェ付近】の瓦礫の山を見て絶句しましたよ…。
ふかひれラーメンを食しましたよ。旅行ならではの贅沢品って扱いですよ。
残念ながら解体が決定された、第18共徳丸も見てきた。こんな大型漁船が陸揚げされるなんて…。
目の前の橋が崩れていた。これはJR気仙沼線の線路が架かっていたのだろうな…。
NHKのドキュメンタリーでも度々放送された、南三陸町の防災対策庁舎前まで到着。
庁舎の屋上よりも高い津波が押し寄せたとのこと…。→防災対策庁舎の悲劇◆宮城・南三陸
瓦礫は撤去されたが、どのように復興したらいいかわからず、道半ばという状況なのだろう。
昨日教えてもらったキラキラ丼を求めて、南三陸さんさん商店街に到着。
ここでもゆるキャラ、オクトパス君…「置く」と「パス」する縁起物。謎だ、謎めいている。
キラキラ丼の正体は、ウニ丼だった。どのお店のキラキラ丼もおいしそうで困る…!
あのモアイ像は…チリ共和国イースター島からモアイ像が寄贈されたもののようだ。
南三陸ホテル観洋のラウンジでコーヒーブレイク。確かに見晴らしはいいな…。
さらに南下して、石巻市や女川町にも寄ってみたいところだったが、18時台の新幹線仙台駅発に乗車予定だったので、被災地巡りはここまで。
災害被災跡地、戦争跡地など、人類の死や悲しみを対象にした観光のことをダークツーリズムと呼ばれるようだ。
復興して元の姿に戻るまでにあと何年かかるかわからないが、被災地には今のうちに訪れておくのは悪いことではないだろう。